【ハースストーン】Zoo講その1
お久しぶりです
前回記事を投稿してから随分と期間が開いてしまいました
これからまたつらつらと再開していきたいと思います
今回は最近流行りのDK+ケレセス公爵搭載型Zoo Warlock について少し書いていこうと思います
本日の題材『ケレセス公爵ってZooに必要?』
今回はリハビリ的な記事としてこれくらいの小さい話題で行かせていただきます
結論から先に書きますと、現状では必要であると思っています
その理由として、
①現環境においてZooというアーキタイプに搭載したい2マナカードが少ない
②戦績を分析した結果、ケレセス公爵を出せたゲームの方が勝率が高い(個人的なデータですが)
という二点をあげます
ではまず、①から見ていきましょう
2マナ不作
現環境においてウォーロッククラスが使用できる2マナのカードは、クラスカードが10種類、ニュートラルカードが50種類の、計60種類です
Zooの2マナといえばナイフ・ジャグラーとダイアウルフ・リーダーのイメージが強いでしょう
またディスカードシナジーに重きを置いたタイプではダークシャイアの司書も採用されていました
その他、現環境においてはゴラッカ・クロウラーも入っておかしくないカードだと思います
しかし、現在流行しているデッキではこれらのカードたちを押しのけてケレセス公爵が採用されています
ケレセス公爵は言わずもがな、彼以外の2マナミニオンをデッキから排除するという、デッキ構築の時点で制限を受ける代わりに恩恵をもたらすカード群のうちの一枚です
ハイランダー構築を強いるカード群に次ぐ新たなタイプを、ブリザードは作り出しました
このケレセス公爵、公開当初は「2マナという序盤の支えとなるマナ帯のカードを抜いてしまうほどの強さはない」というのがコミュニティー内での一般的な評価であったと思います
現に凍てつく玉座の騎士団実装当時はほとんど見向きもされず、一部で当時のZooに搭載されていたくらいで環境には姿を見せていませんでした
ところが先日行われたカードの調整後、ケレセス公爵を搭載したアグロローグが突如として環境のトップに躍り出ました
デッキ内のすべてのミニオンが+1/+1の修正を受けるというのは、使ってみて初めてわかる強さであったのでしょう
瞬く間にこのアーキタイプは広がっていきます
ローグというクラスには腹裂きという強力な2マナカードが存在するため、このブログ執筆時点においてはケレセス公爵を搭載していないタイプの構築も多くの結果を残しています
ではZooにおいてそのような流れは起こりえるでしょうか
まずウォーロックの2マナクラスカードが弱い、ということがローグと違う点です
Zoo全盛期(たぶんスタンダード制導入前)においても搭載されていたクラスカードは闇の売人一種だけというのが多い状況でした
クラスカード内にケレセス公爵を押しのけるカードは今の所存在しません
ニュートラル群はどうでしょうか
ナイフ・ジャグラーは1点をランダムに生じさせるミニオンですが、現在ウォーロックは卑劣なるドレッドロードという強力なミニオンを持っています
5マナという点は劣るものの毎ターン1点AoEを相手だけに打つという恐ろしいシステムミニオンです
こいついるならナイフ・ジャグラーいらないよな、というのが正直な感想です
ダイアウルフ・リーダーは比べるべくもないと思いますが、場に存在し、かつ隣接していないと効果を発揮しないのと、一度出してしまえばずっと有効なのとではやはりケレセス公爵に軍配があがると思います
一応即効性という点ではダイアウルフ・リーダーの方が優れていますがやはり見劣りします
ゴラッカ・クロウラーはまた方向性の違う、効果を発動できれば大きくテンポを奪える恐ろしいカードですが、他に入れたい2マナがいない現状、蟹のためにケレセス公爵を抜くのは違うと思います
データからわかったこと
データは嘘をつかないらしい
リアルの知り合いに誕生日嘘ついてる筆者には真似できないですね
客観的なデータでもってケレセス公爵を見て見ましょう
使うのは自分のTrack-o-Botに保存されたデータです
少ないですが同じデッキの方がいいと思うのでサンプル数は63戦分となります
戦績は35勝28敗で勝率55.5%でした
ケレセスを出せたゲームは33戦で19勝14敗、勝率57.6%
出せなかったゲームは30戦で16勝14敗、勝率53.3%
とりあえず出せた方が勝っている、ということはいえますね
ではケレセス公爵をプレイしたターン数と勝率のという視点で見てみると
4ターン目までにプレイしたゲームが19戦で12勝7敗、勝率63.2%
5ターン目以降にプレイしたゲームが14戦で7勝7敗、勝率50.0%
4ターン目までに出せた場合はなかなか良い勝率になっていますね
一方5ターン目以降のプレイでは出せなかったゲームより勝率が落ちていることがわかります
〜4と5〜で分けたのはケレセスなしアグロローグのガイド記事따악 DDA.AC :: 하스스톤 컨텐츠 집합소(和訳記事:【デッキガイド】アグロローグ - Aggro Rogue (Gyong著・全訳) - BeerBrick Hearthstone)の記述
If you can find Keleseth before 4-drop, it would be great. However, its value drops significantly at around 6-drop.
を見たからですが、こうして実際にデータとしてみると納得ですね
有効に働くターンを過ぎた段階になってケレセスを引いてしまうことは、ドロー一回分を損したことになり、プレイすることは2マナ損したことになる、と考えれば納得です
この点はケレセス公爵を採用する際のデメリットと言えるでしょう
しかしこのパターンが起こったのは全データ中2割程度であり、勝率も50%を切っていないため、採用を見送ってしまう理由にはならないと考えます
まとめ
競合するカードの少なさ、実際の勝率に与える影響を鑑みるに、今の所Zooというアーキタイプにケレセス公爵を採用するのは理にかなったことのように思われます
Zooというアーキタイプは本格的にハースストーンを始めてから初めて組んだデッキであり、個人的にとても好きなタイプでした
一時期ウォーロックというクラス自体が低迷していたのは悲しかったものですが、今環境において復活を遂げたのは大変喜ばしいことです
デッキを開発しておられる方には感謝しかないですね
今後もう少し自分の理解を深める一助としてこのような記事を書いていきたいと思っています
では今回はこの辺で、ここまで読んでいただきありがとうございます